1.メダカ

趣味

独りもんとなり、まず思い付いたのは『ペット』である。

確かに寂しさを紛らわすには、都合が良いかもしれない。だが、一旦飼い始めれば、最低限の『責任』は発生する。

この『責任』が重く、二の足を踏んでしまう。自分的にベストなのは『購入が安価』、『設備が省スペースの手間要らず』、『ランニングコストが安い』、『近所迷惑の要素が無い』、『糞尿の処理が不要』、『繁殖が楽しめる』、『もし、お亡くなりになっても悲しくない』だが、この条件を満たすペットが居る訳ない。

いや、いた。

それが、『メダカ』である。

既にかなり知られているが、現在、メダカの世界は凄い事になっている。大袈裟に言えば、グッピーや金魚、鯉に近しい存在感を醸し出している。色や形において多種多様な広がりを見せているのだ。

このメダカ、まず『安価』である。いや、『メダカ』と思うと高価かもしれない。今、この異種メダカは1匹で500~2,000円位が相場だ(種類により大きく違う)。大体、5匹(オス2匹、メス3匹位が、繁殖において良バランスらしい)を購入で3,000~10,000円程度か。まあ、『ペットを買う』と考えれば安価だろう。

また、省スペースでの飼育が可能。5匹なら量販店の一番小さい部類の水槽でOKだ。基本、エアレーションも不要。底に敷く砂利があれば十分の手間要らず。

電気が要らないため、ランニングコストは餌代だけ。500円分で1年以上は持ってしまう。

勿論、鳴いたりしないため、近所迷惑の要素もない。但し、外に水槽を並べていると結構目立つ。『メダカですよね』と声を掛けられる事も多く、良し悪し。昨今のメダカ文化の浸透を感じる。

『糞尿の処理が不要』これが一番大きい。魚類飼育の共通項だが、自分的絶対条件である。水を減った分、足すだけ。強いては、清掃の必要も無い。

繁殖に関しては、メダカ飼育における最大の意義かもしれない。『繁殖を楽しむ』と言えば、少し背徳的なものを感じるが、最後まで『責任』を持つ事で、有りとしたい。

そして、メダカは沢山増える。故に、お亡くなりになっても『気付かない』事が多い。お気に入りが行方不明になれば、流石に気付き悲しいが、正直な所、それ程でもない。

以上を持って飼育を開始したのだが、運良く近隣に専門店があり、現在、3種類程が家に居る。パンダ(体色が白く、目が黒い。長女が好き)、深海(淡い水色の体色が綺麗。次女が好き)、三色ラメ(上質なものはミニチュアの鯉みたい。自分の好み)を飼育中。因みに異種メダカ飼育における最大の注意点は、『如何なる理由があろうとも自然界へ放流してはいけない事』だ。この点に気を付けて、管理出来る範囲で楽しんで行きたい。

 

メダカ飼育を一年通して、彼らの生き様を見てふと思う。『碌に餌も与えて貰えず、底が見える程、減った汚水の中で、夏に茹って、冬に氷が張ろう共、只ひたすらにジっと耐え忍び、お亡くなりになれば周りの糧となり、影形も無くなる』この姿には、サラリーマンとして、つい感じ入るものがある。

それと同時に思う。

 

今年こそは、ちゃんと飼ってやろうと。

以上