その他

10.カツラ

そろそろ人生も折り返しの年齢を迎え、身体の劣化も顕著になる時分である。 特に体力面の低下は著しい。筋肉は細り、関節は錆びついて、柔軟性は完全に失われている。慌てて鍛え直そうものなら、トレーニングで怪我する有様だ。まあ、何時かは朽ちる身と開き...
趣味

10.ブログ

兼ねてから『文章を書きたい』と願う強い欲求があった。 好きと言う感覚では無く、只、鬱積したものを爆発させたいモヤモヤした気持ちが、何時も心の片隅にあった。 では、それをどう表現するのか。まず思い付くのは『小説』だが、一つの題材で数万字のボリ...
生活

2-②.再起編

離婚してからは取り決め通り、2回/月程度、娘達に遊んで貰っている。現在の生活において、絶対に欠かせぬ大事な行事の一つだ。当初は金銭面でかなり困窮しており、如何に節約して二人と楽しむか、相当頭を捻ったものだ。 先ずは『ご飯』だが、低予算でなる...
仕事

2-⑨.一般職員(録)

やはり現場と比べ、本社は華やかな職場と言えるだろう。 何せ『女性社員』が過半数を占めている。高校時代から女っ気の少ない人生において、この状況は『未知数』以外の何物でも無い。異動前、元本社の女性社員に心得を問うた所『髪・髭・爪・襟・靴』の清潔...
半生

3-⑧.青年期

他県での丁稚奉公を終え、ようやく地元に舞い戻った。 自分は20代半ばを迎え、所謂『遊び盛り』だ。有り余る体力と脆弱な財力を注ぎ込み、睡眠時間を犠牲にしながら、刺激を求めては町をうろつき廻っていた。 その頃は親友が所属する『市リーグ』のサッカ...
その他

9.小話集-②

何気ない日常でも、時には心に残る出来事が起きる。その第二弾をご紹介する。 【早食い】 その日は、とある居酒屋で忘年会が行われていた。皆、すっかり酔いが回ってテンションは最高潮を迎えており、会社の若手が『タイマン』による、おでんの早食い競争を...
趣味

9.MMO RPG

ある休日に暇を持て余し、友人宅へふらりと訪れた。 だが、インターホンを鳴らしても応答が無い。車はあるため、家には居るのだろう。まあ、勝手知ったる他人の家だ。『お邪魔しま~す』ズカズカと遠慮無く上がり込み、おもむろに部屋の襖をスラっと開けた。...
生活

2-①.再起編

自分に残されたのは、無駄に大きな家と借金だけだった。 何時迄も落ち込んでは居られない。先ずは再度、生活を立て直す必要がある。家計は全て前妻に任せていたため、現状の収支が全く分からない。取り敢えず月の支払いを紙に書き出し、その種別と金額および...
仕事

2-⑧.一般職員(録)

その一画は、やたらと格式高い雰囲気に包まれていた。 本日より『本社』勤務となる。この地方では、最も『都会』に位置する場所であり、親会社とグループ企業のビルが同じ区画内で隣接しているため、かなり大規模な会社の集合体となっていた。取り敢えず近寄...
半生

3-⑦.青年期

約1年ぶりの帰郷だった。 他県で就職してからと言うもの、公私共に新しい経験の連続で、地元の友人達とは連絡すら取り合っていなかった。初賞与を叩き車の運転免許を取得して、安い中古車を購入後、ようやくその年末に満を持しての里帰りとなった。 自分は...